【読書】終わりなき夜に生まれつく

恩田陸さんの「終わりなき夜に生まれつく」を読みました。

 

 

本編「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ作品で、本編で強力な超能力「イロ」を持っている3人のキャラクターの過去が描かれています。

・入国管理官の葛城晃
・傭兵の軍勇司
・稀代の犯罪者の神山倖秀

この3人は「夜の底は柔らかな幻」で互いに既知の設定で描かれていますが、「終わりなき夜に生まれつく」にて出会った経緯や葛城晃が入国管理官になった経緯が描かれています。

一冊でストーリーが綴られているのではなく、4つの短編で構成されているので本編「夜の底は柔らかな幻」を読んでいないと何が何だか分からないと思います。まぁ、スピンオフ作品なので当然といえば当然ですが。

パパブッキー的にはこのシリーズで扱われる超能力「イロ」を使った戦いが面白かったので、個人の好みですが、その成分が少ない本冊は少し物足りなかったかなーと思ってます。

夜の底は柔らかな幻」を読んでいる途中、もしくは読み終わった直後に「終わりなき夜に生まれつく」を読むのが一番面白いタイミングかと思います。


恩田陸さんで超能力を扱っているシリーズは好きなので常野物語シリーズも続きが出ないかなーと日々心待ちにしていたりします。